東京都の「浄水器内のフィルター」からセシウム?
株式会社シーディークリエーションの検査結果(2014年12月18日公表)によれば、
東京都葛飾区の「RO浄水器内のフィルター」から
1キロあたり 4・2ベクレルの放射性セシウムが検出されたということです。
検査の概要としては、「0PPM-RO浄水システム」を使っている「東京都葛飾区のユーザーが約1年使用したDIフィルター」を回収(回収日は2014年12月17日)。中身のイオン交換樹脂を320g取り出して、測定器「iFKR-ZIP-A」で検査を実施したとしています。
また、このユーザーの近所の利用者のフィルター(同じ日に回収)からは、1キロあたり 5・0ベクレルのセシウムが測定されたそうです。
(参考)
・株式会社シーディークリエーション:東京都葛飾区の水道水のセシウム測定
シーディークリエーションのサイトを見てみますと、放射能測定器は次の機種を使っているとのこと。
〇 新世代 放射能測定器 iFKR-ZIP-A
(アドバンス)
・機能:放射能測定
・測定下限値:1.0Bq/Kg
(メーカー公表値、実測データ参照)
・測定核種:Cs-134/Cs-137/K-40
・検出器:CsI(Tl)
・所有安定時間:電源を入れてから3分
(参考)
・株式会社シーディークリエーション:iFKR-ZIP-A
RO浄水器って何?
念のためRO浄水器についてですが、RO浄水器はRO膜を使用した浄水器。RO膜(逆浸透膜)は、海水を淡水にする際の技術としてよく知られています。
RO膜の穴は極めて小さいため、水以外の不純物のほとんどをろ過することができます。
たとえば、コーウェイという韓国の浄水器の場合ですと、「コーウェイの浄水装置で放射能汚染された水をろ過したところ放射性物質(放射性ヨウ素と放射性セシウム)が除去された」という第三者機関による実証結果が公表されています。
(参考)
・マイナビニュース:コーウェイ、家庭用RO浄水器フィルタで放射性ヨウ素/セシウムの除去を確認
国内でRO浄水器を扱っている会社ということですと、寺岡精工などがあります。
いまだに続く水道水の汚染
過去の記事で触れましたが、2014年も、北は岩手県や宮城県、関東は東京都、埼玉県、神奈川県などの水道水から微量の放射性セシウムが検出されています。データは、原子力規制委員会のHPのものです。
以下、2014年7月~9月の関東地方の「環境放射能水準調査結果[上水(蛇口)]です。
* 数値は左がセシウム134、右がセシウム137。
* 単位は1キロ当たりの放射性セシウム(ベクレル)。
〇 東京都(新宿区)
0.00079、0.0025
〇 神奈川県(茅ヶ崎市)
不検出、0.00075
〇 埼玉県(さいたま市)
0.00044、0.0013
〇 千葉県(市原市)
不検出、0.0012
〇 茨城県(ひたちなか市)
0.0012、0.0025
〇 栃木県(宇都宮市)
0.0015、0.0043
〇 群馬県(前橋市)
0.00067、0.0021
2014年7月~9月の「環境放射能水準調査結果[上水(蛇口)]について、くわしくは、当ブログの次の記事をご覧ください。
・【2014年7-9月】岩手~東京~新潟の水道水からセシウム
微量ではありますが、水道水からセシウムが検出されていますので、首都圏の水道水用の浄水器から少量のセシウムが測定されることはありうるかと思います。
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